ダッチオーブン
 シーズニング編


ダッチオーブンはシーズニング=“慣らし”が必要です、
さび止めのワックスをぬるま湯でしっかり落とし、
空焼きし煙が出てきたら油を薄く引き焼き付けます、
少しずつ煙が出続ける状態をキープします。

     

   
下中央:横レードルでラードを塗る、の図

ちょうど良い温度をキープすると薄く油を布で塗りつけるだけでどんどん
油が焼きついてきます、このコーティングが鋳鉄のざらざらの表面を平らにし、
食べ物がくっついてしまうのを防ぎ、気持ちよい調理に結びつきなお
さびを防ぎます!ただしダッチオーブンは落として割ったりしなければ一生使えるので
一生手入れして可愛がってあげる必要があります!可愛いペットや家族みたいなものです。


右から2番目:うっかり温度を上げすぎて油が燃える燃える!
これは失敗!逆にコーティングが取れちゃう!!

 
最低限の慣らしが終わり黒光りするダッチオーブン
12インチ深&10インチ
カウボーイは使い込んだ真っ黒になったダッチオーブンをブラックポットと呼び
その黒さや歴史を競います、日本におけるダッチオーブンの第一人者
(アメリカのネバダ州でカウボーイの経験あり)の菊池 仁志さんの話では
名ダッチャーの仲間の見事なブラックポットを借りようとしたところ
『女房とピックアップトラック(奥さんはもちろんどちらも生きてゆくうえで
アメリカの男には大切なもの)は貸せるがブラックポットは貸せない!』と
断られたエピソードがあり、それだけ思い入れがあるということでしょう。

*ちなみにアラスカのエスキモーの最高のおもてなしは
奥様を一晩お貸しすることだそうです、習慣の違いとはいえ、、、、
女性の皆さん勘違いなさらずに!そういう地域もある!ということですから、
怒らないでくださいね。

メンテナンスのコツは料理をして塩気のある残り物を
なるべく早くほかの容器に移しサビさせないということ、
洗剤や金属のタワシ・ブラシは表面のコーティングをいためる、
落とすなどして強い衝撃を与えると鋳物は割れやすい(特に三本の足)ことを忘れない、
キャンプなどで水で洗えなくても紙で汚れを拭い取り、焚き火などで空焼きし
カラカラにして汚れを落とし薄く油を塗ってからしまう。

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日刊スポーツ社刊 \1700
イラストのピエトロは菊池さんの雅号です。

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