庄内の星 アルケッチャーノ
雪が降ったらアルケッチャーノに行こう♪


一冊との本の出会い
これは栃木の日本酒の雄
 銘酒:東力士を醸す島崎商事の奥様と
タケダワイナリーに行ったときにも話題になったアルケッチャーノの本です、
イタリア語のようで
山形弁で『あったじゃないか!』という意味のアルケッチャーノという方言を
名前に戴く予約の取れないイタリアンの名店が鶴岡にあるからいつか行きたいね!
と教えていただいた縁でamazonで仕入れた本です。

読んだら当然猛烈に行きたくなり
2009年2月の正月の振り替え連休で訪ねることに!
奥田シェフの共同経営者であるホール担当の青柳さんはなんと
銀座ベルフランスで
1週間だけですが研修でお世話になった方!
本で見る青柳さんは当時の面影のまま懐かしさいっぱい♪


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どうせなら温泉地に3泊してのんびり過ごそう!と
完全保存版自遊人“真っ当な宿に泊まりたい!”号(これは良い特集!)で
調べた化学調味料不使用の宿を予約しました。

まずはお楽しみは新幹線車内にて
ゆったり駅弁〜

前回山形へ行ったときは
山形の駅弁でしたが
とちぎの駅弁の方が好みかも!さすが駅弁発祥の地(=宇都宮駅)
もちろん私はこんなにまめではないので
嫁さんのメモ、
いつも面倒見ていただきありがとうございます!目的地は山形県鶴岡市。

晴れて気持ちの良いスタートでしたが
速度を増すにつれ
ハレ〜クモリ〜暗くなり〜
雪が真横に飛んでいて・・・と
どんどん雲行きが怪しくなります^_^;
気がつけば雪雪雪〜 ユキユキユキ〜

新庄で在来線へ乗り換え
めちゃサブッ!てんぐのおじさんの飲んでるお茶が欲しい〜

2両編成!ナイス
ローカル線らしくてかわいい♪

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リッパなスタチュー(像)がホームに鎮座!


最近、前田慶次・ひょうげものと歌舞伎モノや侘び寂びに興味がでて
10代は猛烈に嫌っていたのにすっかり爺趣味♪

奥の細道で地元黒羽あたりから芭蕉が山形へ旅したコースをたどると思うと
キチンと読んだ事のない“奥の細道”でも読もうか?
という気にもなるのでした・・・

最上川と平行して走る区間の絶景がもう情緒ありすぎ
旅心をくすぐりたまりません。

北国へゆくのには最高のシチュエーション!
生活している方にとっては
はやく春よこい!でしょうけれど・・・

サブイ!
めちゃサブイ!!
余目(あまるめ)で乗り換え〜
つらら〜〜

ちょうど工事中でしたが
さすが北国コンパネ貼りで
こんなに防風してくれているのはさすが!
というかコレが無いと雪が吹きだまるかな?
壁がちゃんとあるのにと〜っても寒い〜
通路をすべらないようにゆっくり進みます・・


鶴岡・酒田と目的の住所が
次第に目につくようになってきました〜
知っている地名が目に付くとあぁ、もう少しだ!と
元気が出ます。

おや?
ずいぶんクリーンなデザインの列車!
でも2両(*^_^*)烏山も2両編成=親近感〜

この旗こそが盛りあがりを見せる
庄内産の食べ物を見直そう!広めよう!キャンペーンの象徴!
旅の目的のイタりアンレストランのシェフを核に
始まったこの運動!
いまや山形がスローフードや地産地消のメッカになりそうな勢いです。

ノスタルジーか?!
古い木造の建築に魅かれます

元気に遊ぶおちびちゃんと
お母さんにおばあちゃん!
めちゃ寒い中本当にコドモは風の子!!(*^_^*)

おばあちゃまが
『なかなか良い写真が撮れないね〜』とおっしゃっていたので
おもむろにバッグの中から一眼レフを取り出し
『撮りましょうか?』と得意の?おせっかい^_^;


大阪からいらしたカワイイお嬢様♪

お〜サムイ
お〜サムイそろそろ中にはいろ〜よ!とおばあちゃんギブアップ!いや〜
お孫さんのためとはいえガンバリマシタ!
結局電車は大雪のため1時間ほど遅れました・・・

見ず知らずの旅人同士が
仲良くなるのもこういったアクシデントのおかげ〜
私もいただきました!


おばあちゃんと言うのが失礼な位の若いおばあちゃんですよね〜
しかしお菓子食べる女性の表情はいつでもうれしそう!こちらも笑顔になります。


右上:ココからはたった3駅なんですが・・・
こう見ると
たまには電車旅もいいなぁ〜と
思いますね、地元は公共機関がめちゃ不便なのでついつい車やバイクですけど・・・
最近は電車に車やバイク積める国が多くなり
日本も導入予定なのでバイク&電車やってみたいです。

やっと列車が来て
鶴岡へ!!
着いたころはもう暗くなりつつあり
明日のレンタカー予約が終わる頃には真っくら〜
バスに乗り
宿へ
いやいや!見渡す限りの雪!!
この冬一番だそうな!
レンタカーの管理人さんが
雪道運転平気?と聞くので
栃木の山沿いで雪も降るし積もれば深夜の帰宅でアイスバーン
福島へスキーやスノボへ行くので慣れたもの
もうラリードライバー並ご安心を!と
言っておきました〜

もちろん言いすぎ!
雪道運転に不安はまったくないですが
レベルはあくまでも並のドライバー
順番入れ替えるだけで意味がまったく変わる
ニホンゴムズカシイ (^^ゞ  ヘヘヘヘ・・・


やっと6時過ぎて湯どの庵へ到着〜
建ったのは
大正時代という建物、非常に魅力的〜好きですココ!

いいな、いいな〜
本で文字情報を見ただけだけれど当たりだな〜きっと。

随所に余裕のあるスペースを配し
上質なくつろぎ感・リラックスして自由に過ごしてもらうため
極力お部屋へはうかがいませんのでごゆるりとおごしください(^_-)-☆
とのことますます好み♪
あえてお客様への思いをグッと凝縮し全体に流れる空気感のなかに秘める
絶妙な大人のオトナに対するおもてなし感を演出。
湯上りに
ソファでくつろぎ火照った体をクールダウンするのにもってこいの中庭ビュー


部屋のスペースは広大ではないですが
木を多用したつくりはつくろぎ感充分。
大正の建物の裏に昭和の時代に増築したと思われるのですが
時代背景から部屋をむやみに大きくすることを良しとしなかったことが
今の時代再び価値を与えられています、
アメリカナイズされずに日本の身の丈にあった暮らしまた逸脱せず
日本人の精神性に合った住まい方をベースに
むやみに広さでごまかさず、適度な落ち着きを与える空間の創造に成功しています、
部屋にこもるよりも
ラウンジなど随所に配した飛騨高山の極上の椅子&テーブルで
季節や時間と共に変化する景色の移ろいを眺めてほしいというメッセージに昇華し大成功♪
ここを改装した方は腕の立つライフコーディネイターでもありますね!

日本人が世界に向けて自慢できる
『もったいない』や
『(八百万=ヤオロズの神にいただいた自分の命に生かしますのであなたの命を大切に)いただきます』
などに象徴される
自然と寄り添い溶け込むような共生をめざす素敵な住まい方生き方
本来もつ日本最大の財産、日本人の心の豊かさを現代に問いかける
安藤忠雄の住吉の長屋の思想にも近いと思います。

特別出演:安藤忠雄の出世作:住吉の長屋の模型
世界の建築史にキラ星のごとく燦然と輝く記念碑的作品、
中庭がオープンスペースなので
雨の日は部屋を行き来するのに傘が必要、
寒い暑いも季節により大きく変動
しかし豊富に伝わってくる外界の変化は
人の営みにとって最高にシンクロした自然の息づかい
必然として生命力にあふれイキイキとした人生が開けます。

何かを切り捨てる勇気を持つことで
自然や宇宙とつながり
光とともに生き、風とともに生きる人生を選び取れた
施主の東さんはこの家に棲み続けるそうです。


うれしい床暖房は部屋だけでなく
別にあつらえてある温泉の脱衣所などあちこちに床暖房の設備が
充実しています、非常に心地ヨカッタです♪
空気が乾燥しすぎないのはイイ!
薪ストーブで輻射熱の快適さをおぼえてしまった身には何よりありがたいコトです、
洗面所に手作りのせっけんがあったり
随所に光る心遣いがGOOD!
スケベ心を出してあちこち泊まらず
3泊ともここに連泊してよかった(*^_^*)
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おなかへった〜
荷物を片付け早速晩御飯へ!

シンプルで現代的なダイナー(食堂)いいですね。
この日本酒は
ここ鶴岡から車で30分ほど北へ向かうと酒田という町があるのですが
そこの初孫という日本酒で
これも絶対飲まなきゃ!と思っていたお酒、
この本の主人公である佐藤久一さんは
老舗の造り酒屋に生まれ、久一さんの誕生のあまりのうれしさに
初孫というお酒をリリースし
おじいさまは社名までも初孫に変えてしまいました^_^;
20歳でお父さんが家業の傍ら経営する映画館の支配人としてデビュー
またたくまに淀川長治をして
世界一の映画館といわしめ
食の世界に飛び込めば
開高健や丸谷才一といった食通に山形まで足を運ばせ虜にしてしまうほどの名声を得
日本がディズニーランドもグルメブームも経験する前の
はるか昔、まだまだエンターテイメントやサービス業の概念も定かでない時代に
都会でなく
地方でこれだけのことをやってのけたのは
現代の地方の住人がめざすべき頂、
まさに世界的な偉業と言えます、
方向性を決める支配人としての力量はまさに天才レベルで
エンツォフェラーリ
本田宗一郎
ウォルトディズニーに
並ぶと思います、
その思いをメディアで広く伝え
後継者さえ育てられていれば偉人の名声を手にしたのでしょうが
そういう欲はなくあまりに純粋でした。

しかしここいらでサービス業に定義が欲しいですね、
サービス業をやる上でよりどころとなるメートル原器が欲しいです。

映画館と2つのレストランを通じて
サービス業とは何か?を世界中に問いました!
世界一・日本一といわれた方が実在したのに
いまだわれわれの誰からもその答えは出ていませんが飲食業の
業部分のバランスを欠かないように細心の注意を払い
健全な経営をしながらもありったけの情熱でサービスに取り組め!
ギリギリまで妥協を廃し理想を、夢を追求すべし!

人生の楽しみ方
楽しませ方のあくなき追求を後輩たる私たちに
継承してくれと訴えているような気がしてなりません。

amazonでのレヴューが見れます。
先日訪れた山形:かみのやまのタケダワイナリーさんのワインをこよなく愛したことでも縁があり
久一さんが自分をここに呼んでくれたような気がします♪
しかもやっと後継者が現れた
今もっとも久一さんに近いのがアルケッチャーノの奥田シェフであるという評価です。

横道にそれましたが
宿の料理です。
白子を
小麦粉の皮で水餃子のように包んだスープ


シーフードは当然メチャウマ♪
サバが漁港が間近である幸せ、
今日は海あり県のヒト!
光り物はとてもきた甲斐があり、うれしかったです。
 
左:鮭を出汁の効いた醤油ベースのソースで・・ 右:山形牛は脂肪が控えめで健康的な味わい。

海草の味噌汁がこれほど美味しいものとは!!
海なし県の悲しさ・・

デザートはどこでも出すようになりましたね!
これから日本のデザートはどんどん美味しくなるでしょうね♪

ひとつひとつ丁寧に
地元の素材を使い満足度の高い料理をだしています、立派!
スタッフの女性が若いのに素材に精通していて
すごいぞ山形!の感を強くしました〜

ひとつの信念で貫かれた宿は心地よいです!
調度品も飛騨高山の職人技が光る名作の椅子やテーブルが
全館にあふれ贅沢な時間を過ごせます。
雑誌では1泊2食付:ダブル\16500のところ
シーズンオフでなんと\12500とアナウンス!
これは超ラッキーです。



美しい雪景色を堪能 右:部屋ではなくちょっとした場所にこんなカンジでくつろぎのスペースが・・・


リビングの横にはセンスの良い蔵書がさりげなく・・・


ここでノンビリ過ごすのも良いです。

焼き物もひとひねりしつつ品のある良いモノが多数♪

朝食も丁寧に
心を込めて作っていただいているのが良くわかります!
心豊かな一日の始まり〜

実は昨日入りそびれた
温泉!岩風呂と檜風呂と一日交代、このトンガリぼうしが移動する目印。

内風呂の
豪壮な梁が魅惑的〜壁もキレイ 清潔〜〜

柱の根元のコンクリートも
むき出しのままにせず細部まで神経を行き届かせてあります、
店舗や住宅などの外観で基礎のコンクリートがイヤに目に付き
美観を損ねていると思うのですがクローバーでも基礎に砕石を貼ったりしています
こちらも小さな小さな丸石を表面に無数に貼り付けたアイディアの勝利。


ここの寝湯はいいなぁ〜曲線が美しく見飽きない。

木のぬくもりが素晴らしい。


チェックイン時に出迎えてくれたスタッフさんと再会
露天風呂の湯温を計っていました。

格子状の屋根から雪がちらちら
落ちてくるのがなかなかおつでした。



雪の舞い降りてくる露天風呂最高でした。

強風のせいでつららも斜めに
レトロな建物が残っていて好感度大!

あっバスが来た!

ここでUターン!
いざ駅へ
鶴岡駅にて
前日予約のJRレンタカートレン太君で車を受け取り一路
予約したアルケッチャーノのランチへ
新車おろしたての新型フィットで超快適(*^_^*)

途中寄ったコンビニで活躍していた除雪車

 乗り込むのはシャベルに足をかけてフロントから!

ほしいなぁコレ!

じゃ〜ん20分ほどで到着!
タイアも新品、車もおろしたて、雪道はキチント除雪され快適なスノードライブ。


もと喫茶店を改装したと本に書いてあった通りの親しみやすい雰囲気。


内装も木が多用され落ち着きます。


実は連休初日よりひどくおなかを壊していてここはあたたかいハーブティーを!
こういう癒し系ドリンクのある店は良い店です!(独断〜)

 
左:トマトの冷製パスタ 右:白子のフリットグリッシーニまぶしさすがに白子が新鮮。

雪菜という地場野菜に生ハム
雪菜は繊維が固い根元部分を焼いたものと生でそのままの2種類。

自家製のフォカッチャ美味し♪

 
左:カキのリゾット右:カキが出てきて困った顔した嫁サン用にマッシュルームのリゾット
料金は支払うのが筋なのですが
受け取ってもらえませんでした・・
我侭申し上げて本当にすいません!
いやいやこの金目鯛は
目からうろこ・・美味い!
いつも食べているのものとは別物!
魚とキャベツが
なかなかの相性でサッパリいただけました。


山形の牛、適度な歯ごたえ健康に育てられた印象♪
昨日に続きサッパリ系、いたずらに脂肪交雑を求めない姿勢に賛成〜

デザートは
お隣のデザート&カフェのお店イル・ケッチャーノとのコラボ
ブランマンジェ・柚子のケーキ・プリン・黒ゴマアイス・ラムレーズンのアイス


こちらがお隣にあるデザート&カフェの
“イル・ケッチャーノ!”
焼き菓子を仕入れながら偵察?




タイミング良くカフェスペースで話題の食育活動に遭遇、
スーツ姿の方がバスで駆けつけ
地場野菜を説明つきで試食していました。
奥田シェフあちらにいらしたかと思えばこんどはこちら
またあちらで取材〜
神出鬼没ですがいつ休んでるんだろう?
講演なども無料が条件でされるそうで
本当に庄内の素材を広めることに命がけ!

さて
店を出てやまやで『本で見たイタリアンに合う日本酒』を探しますが見つからず
それはアルケッチャーノ専用でした。


パンフレットには庭園とか魅力的な場所がたくさんあるのに
どこもかしこもで観光ができないので
雪かきの車が5.6台フル活動で働く
イオン併設の映画館で
ラブコメディー『マンマ・ミーア』鑑賞〜

ついでに少し買い物
日本中同じ風景になってしまう大型店舗
大型複合店は
商いの文化を破壊するので
賛成派ではないのですが
やはり
便利なものはたまにありがたく享受してしまいます・・・
バランス至上主義でヒステリックなものがキライですので
ちょいと複雑ですがこれはこれで受け容れるのが自然体ということで・・言い訳か・・

鶴岡市街には
保存された歴史的な建物がいくつかあります、
屋内ならと見学〜

大宝館
一番感動したのは日本のレントゲンの父と言われる林 信雄医師がX線撮影の研究に自分の体を使い
癌に侵され死の間際には両方の指がほとんど崩れ落ち左手を切断
右手残ったわずかな親指で死の直前までレポートを書き続けた・・というお話です。

鶴岡はたくさんの偉人を輩出した街だということがわかります
山形の文化&民度が高い理由がわかったような気がします。
鶴岡は徳川四天王の一人と言われた酒井忠次の孫・忠勝が入国し、
その後酒井家が統治した城下町で、東北で唯一現存する藩校、
明治・大正期の白亜の洋館など史跡や文化財・伝統ある祭りなどがたくさんあります。
鶴岡観光案内のHPへJUMP!


大宝館入り口は橋を渡ります、
お堀がカチカチの凍りスケートリンクに変身してました〜
とてもサブイです、ブルッ!!

次は致道博物館

さすがに凍えてきて全部は見れませんでしたが
古の暮らしがわかる民家の展示など興味深いです。

そのほかアカデミー賞受賞の映画『おくりびと』で最近話題沸騰中ですし、
昔はNHK大河ドラマおしんの舞台になり
映画「たそがれ清兵衛」や「武士の一分」などの舞台となった街。
直木賞作家・藤沢周平がこよなく愛した故郷で、
現在多くの映画撮影に使われている庄内映画村などもあります。


致道館を出ると『ギャアギャア』と上のほうから叫び声が聞こえるので空を見上げると
V字飛行でシベリアに帰る白鳥たちが・・・
春間近です(*^_^*) 

致道館わきにあった素敵な甘味屋さんで一息・・
ここは下手なカフェより良いです、鶴岡のオアシス。

すっかり暗くなり宿へ

先日のダイニングではなく
別室に・・・連泊するとこうなるのかな?
ちなみに料理は30泊すれば毎日変えるそうです。





 



デザートはおなかいっぱいで食べれないので
どうしようかな〜と思っていたら『お部屋へドウゾ!』とあちらから声をかけていただき
ラップまで!うれしいなぁ〜 ねぇ!良い宿でしょう〜

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さて次の日!
美味しい朝食はまたまたボリュームたっぷり♪

仕事しないで食べてばかりで
おなかが減らない!!
お昼を抜く代わりに
イルケッチャーノでお菓子を5つ!
(意味ないか^_^;)
アルケッチャーノの本でズコットという帽子を模したドーム状に仕上げ
放射状に切り分けるイタリアの伝統的なケーキを出していると知り
なんか懐かしいな〜と思いました、最近見ない昔ながらのお菓子です。

  
有機栽培の紅茶と
ウィンタースポーツのメッカでもある霊峰“月山”のイメージの
モンテ・ルーナ(イタリア語で月山)
うるしまめという茶色くてインゲンのような豆のモンブラン
=茹でるとサヤが透明になる面白い豆、これ使いたいヽ(^o^)丿
ズコット、紅茶のムース、イチゴのムース。

6時までにまたココに戻り
アルケッチャーノでディナーなので
羽黒山が気になり出かけて見ることに

日本最大のお社(個人からの寄付!)をくぐり
山へ向かいしばらく走ると

ひなびた景色の中に
大進房という集落がありました

長野の善光寺の周辺にもたくさんあるのですが“坊”という
お寺にお参りに来る方のための宿坊が現在も数多く残り
しっかり宿の機能も維持できている稀有な場所です。
江戸時代からの参拝名簿があるぐらい歴史があるそうです。
 
黄金堂;なにやら素敵な名前のお堂〜
右の画像の郵便受けみたいなものは投句箱・さすが芭蕉の影響はスゴイ
具体的な生活や文化に何百年も影響するなんてなかなかないですよね!
最近は海外でも静かに俳句が流行してますし


雪でできた見事な衝立(ツイタテ)
風が長屋門?(風神雷神がいます)の間を吹き抜け
ここで雪が吹きだまったようです、
自然が作った美しい形。

これを壊してまで参拝できないですね〜
見るだけ!

門にはいたるところ
大切な人の名前を書いてある供養のわらじがぶら下がっています。

朱塗りの建物は何が
祀られているのか?気になりますが深い雪に足跡をつけるのは気が引けて?
遠くから眺めるだけに・・・

またさらに進むと

羽黒山の三神合祭殿(羽黒山・月山・湯殿山)

山門を抜けるとかなり急斜面で滑りそうな道が谷へ向かって続きます、
足跡があるのでGO!

けっこう怖いかも・・・

でも好奇心には勝てません(*^_^*)

こんなカンジの霊験あらたかな空気満載〜

階段の踊り場のように開けた場所に
何棟かの社がありその伝統的な建築美に目を奪われます・・・


精緻な細工がしてあり見ごたえたっぷり
雪が屋根に積もっているのもえもいわれぬ風情。

滝まであります、滝つぼから始まる川もありアイテム勢ぞろい

三山の銘を刻んだ岩。
さらに進むと!
1000年杉!

美しい雪景色に
なにやら違和感をもたらす黒いものがたくさん、
1000とか10000の単位で無数に
1000年杉の周りのあたり一面の雪の上に散らばっています。
実はこれミツバチ1000年杉にある無数の
隙間に巣をつくり
暖かくなり孵化し活動が活発になったところに
この大雪と寒波に耐え切れずに墜落したようです
中にはまだ動いているものもあり
死んだのでなく仮死状態ならいいのですが・・・
ハチは弱いですからね〜めちゃめちゃ虚弱
雪が溶けたらまた飛べますように・・・

その少し先に
お目当ての国宝:五重の塔〜


遠くから見ると
周りの木々が大きくて目立ちませんが
とても立派な建物!
1000年前にこの技術・・・
すごいなぁ日本人。


1000年も訪れる人々を感嘆させ・満足させる木造建築が作れた日本!
この価値を現代人はわからないだろうなぁ〜
中学はもちろん2度目の奈良・京都の修学旅行でもわからなかったもんなぁ〜
あぁもったいない、今行けばもっと価値がわかるだろうに・・・

神聖な山でした、羽黒山、本物のもつパワーに圧倒されます。
ちょうど良い所にお休みどころがあり
休憩〜
  
 
麹の甘酒と柿酢のお湯割りで一息。

さて


陽が落ちて

夜のアルケッチャーノへ


昼にくらべグッと落ち着いた雰囲気の店内、
この黒板は昼は注文できないので昨日のランチ時には目に毒でした・・・


予約で満席の店内ですが
まだ夜の部OPEN直後で穏やかな空気に満たされつつも
これから始まる美食の饗宴への期待と適度な緊張感の混じった雰囲気は
舞台の開演を待つ時間にも似て心地よく、この時間に予約してよかったです。

地元タカハタワイナリーのワイン、
シャルドネ種を使ったスパークリング♪
やさしい甘みで飲みやすいワインでしたが
日本のワインの品質がどんどん上がっているなぁ〜と
感慨深いです、タケダワイナリーもそうですが
山形の生産者さんみなさん誠心誠意心をこめて
ワインを造っていてすばらしい。

料理は2人前
同じおまかせ\8000?だったかな
ですが、生もの&魚が苦手な嫁サン用に変えていただいたものも
いっしょくたです*印。
 
左:セロリとひらめのセビーチェ  右:ひらめのえんがわのパスタ  
  
左:やまめの燻製とひらめのテリーヌ、虹鱒の卵とウルイ添え
右:トマトでマリネしたマグロとトマト新潟産の炭塩をまぶして

右:柚子をコンフィにしてそのオイル寒鱈をコンフィ

*ジャガイモのオーブン焼き

*水菜のサラダ

左:雪菜のサラダと焼いたものに生ハム 右:シェフ登場
15分時間を作ったので
その時間に出来る限り野菜メニューを出してあげるから
好きなもの言って!とリクエストを受けてから作る料理の鉄人!
スローフード協会世界のシェフ1000人にも名を連ねるスーパーシェフ自らのお出ましで
たったひとりのために料理なんて夢のよう
いや〜贅沢だ!

軟白ネギのペペロンチーノ、ロメインレタスと柚子を添えて

サービスまでしてもらいうらやましい^_^;


うまそ〜当然少しもらいます。

スズキの温製カルパッチョ、ソースマリニエール
クローバーがフレンチ&STEAKなのでフレンチ風にソースモノを作りました、とシェフ。

左:地元の名物オランダせんべいを砕いて散らした寒鱈の白子ソテー、香ばしい!最高♪
右:*シャンピニオンのスープ

のどくろと長芋のバルサミコソース、長芋が水のようにサッパリ

左:手長海老に紅花を練りこんだ角ばったパスタのアブルッツオ州のキターラ 
右:*菜の花のソテーバジルソース苦みばしって野性的な菜の花がGOOD!

*さつまいもをじっくり焼いて・・水分少なめの個性的なおいも

左:キジとカブのスープ仕立て、キジが野性的な香りながら食べやすい、あっさり:こういうジビエなら
誰でも食べれる、というか昔の日本人は食べてましたね、普通にキジなべ
 右:*ポークと焼畑カブ(カブはシャキシャキで普通のカブとは全然違う食感)

これすごい!鴨のローストに砂肝・レバーとネギのサラダ
クミンの香りが上手に全体をまとめている傑作です!
ネギの食感がまた独特で庄内の野菜個性的でうらやましい〜

左:*鴨とカブにインゲンまめ2種類とネギのサラダ 
右:おにぎりに味噌を塗りせいさいという野菜を巻く地元の弁慶飯をアレンジ、
せいさいのリゾットとイノシシのラルド(脂身の生ハム)をせいさいでくるんだ料理、美味い!
中はこんなかんじ。

バースデーのおふたりに
写真を頼まれてスタッフが撮影〜
いや!この撮影フォーム
会話も上手でおもてなし最高!
携帯カメラでしたがブレやすいことを知っているので
脇を閉めて撮りましたけど大丈夫ですか?と知識も心配りも最高♪

これが
店の入り口に湧くイイデヴァの泉を仕込み水にした
水酒蘭(ミシュラン)という名前のイタリアン専用日本酒。
ネーミングのセンスはさすがの奥田流〜

全てのワインには生臭さを強調する酸が存在し
日本酒のように刺身にあうお酒は世界広しといえども日本酒だけなので
アルケッチャーノ専用イタリアン用日本酒の意義は大きいです!
湧き水の清冽さにあふれるスッキリ辛口をキンキンに冷やして
冷凍庫に入れたジンやウォッカのようにとろ〜りとした舌触りが酒質に厚みを増し満足感大・・
イタリアンな雰囲気に少なからず水を差す日本酒特有の香りを押さえ素材を引き立てる方向へ
庄内産の生の魚介にもバッチリ合います。

 
左:蟹と雪菜とデコポン 右:超高級魚クエのスープ仕立て

小松菜とメジマグロのタタキ風
 
*高知のトマトのパスタ
山形産洋ナシのソルベ


ティラミス&ババ ババの勝ち〜
これ以上ないくらい満足、きてよかった〜
私的には断然夜がおすすめ〜〜
+++++++++++++++++++++++++++++++
さて最終日♪


宿の中庭にこんなつららが!
不死鳥か火の鳥
なんにしても旅を祝福してくれるような神様からのプレゼント
宝石のような輝きでした。




今日もまごころが豪勢にこもった朝食をいただきチェックアウト
湯どの庵大好きです、おすすめできます。
連休は極端に少ないのですがまた機会があれば訪ねたいです。


観光ではなく
致道館そばの三味堂へお茶しにきました。
ここにあった
まめごはんが気になり、今日のお昼はこれ♪
なかなか良いですぞ〜
カフェ&レストランだぁ〜

最後に教会見てゆこう!と
クルマでうろちょろしてるとナント烏山にもある
マリア幼稚園を併設する教会でした
外国人の神父さんと烏山にいらしたジョージ神父のお話をするとは思いませんでした〜 
雪は結局4日間降りっ放し
サービスいいなぁ〜うれしかったです雪景色、北国の冬を満喫〜
 
なにはなくともマリア様
信者じゃなくても神々しさは感じます。
内部には
珍しい黒いマリア像
この教会は歴史が古く由緒正しい鶴岡天主公教会天主堂です。

荘厳・・・
カッコイイですイエス様
さすが史上最大のHEROですね。
こちらはイエスを抱くヨゼフ?

振り返ると
2階にパイプオルガン、ドアの左には見えませんが頭の後ろに手を組んで懺悔を聞いてもらう部屋が・・・
映画以外では初めて見ました!

ステンドグラス・・本物は違うな・・・


やはりヨハネ・パウロ2世は不滅の人気。

さて
3時過ぎの列車に乗るべく鶴岡駅へ!

駅で簡単にお土産を買い

出発〜
 
最上川沿いを平行に走るこの列車からみえる景色は極上♪

美しき庄内さようなら〜
また来ます。

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